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本 古本 背表紙 修理 修繕

この前東京で買つたアルス寫眞大講座。
500圓と言ふこともあり...

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かなり状態が惡い。このままだと數十ページがボロつと取れる。
昔の製本方法は、ある程度のページをまとめて背表紙に幾つも糊付けするといふものだつたやうだ。
自分の持つてゐる本だと、姉妹社時代のサザヱさん單行本なんかがこの製法。

背表紙の隙間を接着して強化する。これで讀めるやうになるだらう。
最初はこの隙間に兩面糊を塗つたプリント用紙を押込まうと思つたが、
モルト修理用に買つた両面テープを使へば良いと氣附いたのでやめた。
しかしテープの臺紙を剥がすのが絶望的に不可能、はつきり分んだね(泣)

半ば諦めかけてゐた所、

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状態の惡さが逆に幸ひし、こんな感じに捲れた。
ここに兩面テープを貼れば良いぢやないか。さつきとは對照的に悠々と貼る。
變なグシャグシャの布はもう仕方がない。取り拂つてしまはう。糊も塗つてがつちり固める。

かくして二册を處理。あとの二册はまた今度。

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ところで背表紙の裏側にこんな紙が挾つてゐた。
製本の時に經費削減で古本を切つて挟んだのか、
それとも前の持ち主も僕と同じやうな修繕をしようとしたのか...

いづれにせよ背表紙にひつついてしまつてゐるのでこの紙ごと接着した。
偶然に掘り出した遺蹟を工事の都合で泣く泣く埋めてしまふ氣持。
なにやら文語が書いてあつた。何の本だつたのだらう。

兎に角修繕できて良かつた。戰前の古い本だがきつと役に立つ。
どんな本だつて何度も何度も讀めば面白くなり、自分の糧になる、
とかなんとか佐藤紅緑の「嗚呼玉杯に花うけて」で讀んだ。

これの正字正かな版が欲しいのだがなかなかない。
神保町データベースには一往あつたがウン萬する。
いつか古本屋の外にあるワゴンで出會へることを夢見てゐるのだが中々無ささうだ。

青空文庫で全文が讀めるので是非ともどうぞ。ただしあまり改行がなくとても讀みにくい。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000575/files/3585_21718.html

今回は檢索で引つ掛かつてくる人に期待してこんな變な題名なのよ。では。
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コメント

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高校二年生のころから、正字正かなとかおっしゃっていらっしゃったのね。たまげたなあ。
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