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現像完了です...(達成感)

高校3年の頃は受験生の身分でありながら、行事等で写真を撮つてはゐた。ただ流石にじつくり現像する時間を設ける勇気は無かつた。大学に入つて暗室作業を再開したが、これまで散々書いて来た通り途中で不登校状態となり、これはつまり暗室のあるところのサークル棟からも足が遠のくといふことであるから、再び写真を撮りはするが全く現像しないといふことがしばらく続いた。さうかうする内に未現像のフイルムは溜まり続け、最近やうやくまともに学校へ行けるやうになつてから、それらのフイルムを暇を見つけてはちまちまと現像してゐる。今回のシュテックラー氏式二浴現像液のテストも、過去に撮影した未現像のフイルムを使用した。

あらかじめ作つておいたA液とB液を用意し、手順に示された通りに現像していく。これまでは「現像液」としてあらかじめ調合された既製の薬品をただお湯に溶かして現像してゐたが、今回は違ふ。メトールを、亜硫酸ソーダを、硼砂を、それぞれ単体で溶液にして現像タンクに突つ込んでも、臭化銀中の潜像が浮び上ることは決してないのだ。これらを混ぜ合せたところで果して本当に現像されるのかしらん。自然科学に素養のないダメな文系学生としては、普通に不安がよぎるんだよなあ...さうかうしてゐるうちに現像・停止・定着まで滞りなく作業が進み、いよいよ全暗黒の現像タンクからフイルムを取り出す。

ちよつと感動してしまつた。紫がかつたセルロースの支持体に、明暗が逆転した過去の記憶が乗つかつてゐる。現像したんだから当たり前だが、現像液の自家調合なんか初めてだからね。思へば、数年前に初めて現像した時もさうだつた。撮影済のフイルムを得体の知れない薬品に漬け込んでえつちらおつちら撹拌すると、ちやんと現像出来てゐる。目の前の光景を感材に焼き付けて再現する写真といふ行為。今となつては何の有難みもないが、その喜びを改めて感じられるところに、自家現像の醍醐味があるんだらうなあ。今回の暗室作業で、そのあたりを再確認出来た。

それから出来上がつたネガをスキャンしたのであ、上げますよ~。フイルムはイルフォードのDELTA 400くんです。

い

あ

う


おお、普通に現像出来てゐる。ネガをスキャナで取り込んだだけなのであんまり綺麗な写真ではないが、まあ問題ないのではないでせうか。

何しろ2年ほど前に撮つたネガなので詳しいことは覚えてゐない。1枚目はおそらく上野東京ライン開業初日の東京駅。2枚目はおそらく高尾山の登山道。それから3枚目はおそらく練馬某所。すべてに「おそらく」を付けねばならない。哀しいね。ただExif情報で撮影日から何から全部分つちやふといふのもそれはそれでつまらんので、まあいいか。

とにかく、シュテックラー氏式二浴現像で大丈夫といふことが分つた。まだ単薬はたんまりあるから、これでしばらく淀橋浄水場跡地のお世話にならなくて済む。
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