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迫真万年筆部・筆記の裏技


無断転載も厭はない人間の屑。

 いやあ、昨日は一日中寝てゐた。一日中寝てゐたので僕にとつて昨日は無かつたやうなものなのであつて、しかるに昨日ブログが更新できなかつたとしても我が掲げたる毎日更新の目標を破つたことにはならないだらう。よしよし。

 それで前回は万年筆の薄い本と万年筆本体を手に入れたのであつた。万年筆と云へば某それ町の某キャラがノコギリでギコギコ切つて虫眼鏡を取り付けたところの筆記具なイメージしか無かつたが、ここに来て急に親近感が沸いてきた感がある。しかし手に入れたのは万年筆だけなのであつて、インクが無いと実際には書けない。コミケ終了直後の早朝西部多摩川線で府中を飛び出し終点武蔵境、乗り換へ中央線快速で東京へ、そこから東海道本線を西に西に、途中東田子の浦、清水で下車してぶーらぶら、岐阜から高山本線に乗り換へて前日の豪雨のため下呂までしか行けない状態だつたのでそこで降り、ママゴンの運転するトヨタラウムで故郷に舞ひ戻つた僕は、地元の文房具店でインクを買ひ求めたのだつた。

 買つたインクはコレ。プラチナ万年筆の壜入りの奴である。画像はプラチナ万年筆のサイトから拝借した。

 こんな壜入りのインク、まだ売つてるんですねえ。ドラえもんやサザエさんのコミックスでしか見たことが無かつたが、かうして自分の手元にあるとなんか感動的である。のび太のママが家計簿を付けたり、しずちゃんのパパが仕事をしたり、波平がデパートのお中元売場で宛名を書いたりするときに使つてゐた。逆に言ふとあの頃はまだ万年筆が日常的な存在だつたといふことだ。役所の書類から家計簿に至るまで、すべてがボールペンに取つて代られるのはいつごろのことなのだらう......また気になることがひとつ増えた。しかしこんなインクまだ売つてるんですねえ、なんて、万年筆愛好者の人に言つたら怒られるかしら。「白黒フィルムなんて、まだ売つてるんですねえ」なあんて云はれることがよくあるが、「はぁ.....まぁ.....」と受け答へるしかできないのだよな。同様にかういふメインストリームを退いた事物に関する趣味に関しては発言に気をつけねばつて感じだ。ところでおなじ万年筆用のインクでも、お菓子のシガレットみたいな箱したカートリッジ式の詰替インクはよく見かける。しかし手元にあるのはインクをちゅーちゅー吸つて充填するスポイト式だつたため、文具店のショーウィンドーを開けてもらつてまで壜入りインクを手に入れる必要があつたのだ。

 そしていよいよインクを充填し、軸をキュルキュルと締めてペン先で紙をなぞると本当にインクが出てきた。いやまあ万年筆なのだからインクを入れれば出てくるのは当り前なのだが、暗室で初めてネガを現像したときに普段携帯やデジカメで日常的に行つてゐた写真と言ふ行為そのものに感動を覚えたやうに、万年筆で書くことによつて、小さいころから散々やり、やらされてきた筆記と云ふ行為に改めて感動したのである。感動を表したいときに感動しか言葉を知らんのなんとかならんかな。でもこれサークルの人が言つてゐたやうに30本で、4000円!の安物なのだ。お世辞にも書き味がよいとは云へないし、一寸紙に引つかかるとインクが半径10センチ四方に散布してしまふ。やつぱりちやんとしたのを買はなきやねえ。

 しかしながら、悲しいことにこのはじめての万年筆を僕はどこかに落してきてしまつたみたいです。しくしくしく、四苦八苦。かなしみだ。まあでもこれはしつかりした万年筆を買へつてことでせうなあ。まあそんな時もあるさ明日は違ふさ(んがっ!もう朝ぢやない)、つて感じだ。そこで僕は、今度は万年筆本体を求めて街の文房具屋さんへ赴くことにしたのであつた。つづく。続くの!?
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